225Laboマガジン第6回:根拠はないのになぜそうなる?不思議な現象「アノマリー」とは?

※本記事は、2024/11/1に配信された225Laboマガジンのバックナンバーです

皆さんは、「曜日効果」「1月効果」などの言葉を聞いたことはありますでしょうか?曜日によって相場の上昇率が高かったり低かったりする現象や、1月は株式相場の収益率が高くなりやすい現象を表しますが、いずれも「根拠は?」と問われてハッキリと答えられる人はいないでしょう。

今回は、このような理論では証明できなくても、なぜかそうなってしまう不思議な現象についてお届けします。様々な例をご紹介しますので、ぜひご参考にしてみてください。

<不思議な規則性「アノマリー」とは?>

相場の世界には、理論では証明できなくても、なぜかそうなってしまう不思議な現象があります。一般的な理論や相場の枠組みでは説明できない、経験的によく当たる市場の現象。そんな不思議な規則性を「アノマリー(Anomaly)」と呼びます。この現象の多くは株式市場で見られ、プラスアルファの情報として注目する投資家も少なくありません。以下は代表的なアノマリーの例となります。

・曜日効果

・1月効果

・小型株効果

・低PER効果

・5月に売り逃げろ(Sell in May and go away)

・モメンタム効果

・リターン・リバーサル

これらの中で例えば、「1月効果」は、減税などを目的とした売りが年末に増え、年明けに買い戻されることが要因として考えられますが、断言はできません。また、「小型株効果」は小型株で構成されたポートフォリオが市場平均や大型株に比べ、収益率が高くなりやすい傾向にあることを意味しています。しかし、株の大小によって収益率が左右されることは、1990年にノーベル経済学賞を受賞したハリー・マーコウィッツ氏による現代ポートフォリオ理論を以ってしても証明できません。

「5月に売り逃げろ」は、米国の有名な格言となりますので、耳にしたことがある方も多いでしょう。決して一概には言えませんが、「1月効果」の言葉があるように、株式相場は1月から5月にかけて上昇し、6月から下げる傾向が見られます。そのため、格言は5月が売り時であることを表していますが、「But remember to come back in September」という続きがあります。つまり、株価は9月頃に底を迎えるから、忘れずに市場に戻ってくるようにと示唆しています。また、アメリカの大統領選挙の年は株式市場が堅調になるというアノマリーも存在します。

<アノマリー天気予報のご紹介>

225Laboでは、日経225先物に対して、何らかの傾向の発見や気づきを得ることを目的として、「アノマリー天気予報(週間予報)」を公開しています。

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ここでは、よくお問い合わせいただくアノマリー天気予報の裏側(大まかな算出方法)をステップごとにご紹介します。

1:過去の上昇・下降を調べる

1990年から前年までの各日で、日経平均先物が上昇したのか、下降したのかを調べます。

2:曜日による偏りを調べる

今日と同じ月・週・曜日の場合、過去どれくらいの割合で上昇していたのかを調べます(例:SQ日(※1)に何か偏りがないか?など)。

3:日付による偏りを調べる

今日と同じ月・日の場合、過去どれくらいの割合で上昇していたのかを調べます(例:月末やゴトー日(※2)に何か偏りがないか?など)。

4:今日の天気を予想する

2と3を総合的に判断して、天気を予想します。

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※1:日経225先物をはじめ株価指数先物取引やオプション取引などの取引最終日の翌営業日となり、特別清算指数(SQ値)が算出される日。取引最終日までに決済されなかった建玉は、この日にSQの値段で強制的に決済される。なお、SQはSpecial Quotation(スペシャル・クォーテーション)の略となる。

※2:毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日のように5または10の付く日。給料日など、企業の資金決済が行われることが多く、アノマリーとしてよく知られている。

<GatorsRoboのご案内>

今回ご紹介したアノマリーは、あくまでも理論的な説明はできませんが、過去のデータ・傾向や季節性などを要素としていますので、考慮すべき情報と言えるでしょう。上手くアノマリーを活用できれば、取引のルール設定などにも役立ちます。

当社がご提供する「GatorsRobo(ゲイターズロボ)」では、多くの方に馴染みのあるMicrosoft Excelを使って、日経225先物をはじめとする取引のルール設定が可能です。ぜひ気になったアノマリーを考慮した自動売買を始めてみませんか。

14日間無料でお使いいただける試用版や、当社の担当者によるオンラインデモもご用意しておりますので、以下よりぜひお気軽にお申込みください。

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