寄付き前の成行は本当に未約定になるのか?

今日は、朝から外出しっぱなしであっちこっちに行っていましたが、16:00ごろからは、旧知のトレーダーの方と久々にお会いしてました。
裁量メインの方なのでトレードスタイルは全く違いますが、しっかりと実績を残されている方でとても参考になりました。

やはり、人と会うって大切ですね。
ちょっと誤解していたところも、顔を見て話すことで分かり合える事のほうが多いと毎度のことながら思います。

さて、前回のブログで掲載した内容の続きです。
テーマは『寄付き前の成行は本当に未約定になるのか?』です。

大阪証券取引所のホームページでは、『板寄せ方式で約定しなかった成行注文は,すべて失効。必ず約定が保証されている訳でない。』 と書かれています。

では実際にはどうでしょう。

まず、第1段階として、下記の問題を解決します。
Q:寄付きぎりぎりのした注文が、大証に届いたのが、9:00以降になった場合どうなるでしょうか?
A:サラ場に成行注文が入るわけですので即時約定します。

上記で注文自体が間に合わなかった場合は除外できますので、注文が寄付き前に大証に届いたとという前提です。

まず、注文には優先順位の原則というものがあります。
第1優先:成行  第2優先:価格  第3:時間  です。

つまり、成行は指値の列の後ろにはならばずに指値注文の最前列の、さらにその前に並びます。
自分の目の前には自分の注文よりも早く並んだ成行注文しか無いわけです。
しつこいようですが、その他の注文はすべてこの成行注文の後ろです。

では、寄付き前の板の状態で成行だけで気配値が動くのでしょうか?
いいえ、そうではありませ。
その気配値の前後には通常は指値が必ずあります。

売り・買いの気配値双方には指値も含まれているため、まずは成行同士で相対し、余った成行注文は、相対する指値と約定します。
その相対で余った指値注文が初めて、相対する指値注文と約定するのです。

このため成行の相対で残った成行枚数と比較して、その相対する側の指値注文枚数の合計が、残った成行枚数よりも少ない場合にのみ、その相対でも残った枚数が未約定となります。

ちょっとわかりづらいですかね(^^;;

以下が例です。
買い成行1000枚  売り成行500枚  の場合、相対の残りは500枚です。
売り指値注文が、売り板制限値幅内の全部合わせて300枚しかない場合は、300枚しか約定出来ませんので、残り200枚は未約定となります。
でも、片側の指値をすべて合わせてこのくらいの枚数って、こんなこと日経225先物で実際にあると思います?

まあ普通はないですよね。
ただ限月の遠い銘柄の場合は可能性はないこともありませんが、その場合は成行注文自体も少ないのでこれも普通は考えずらいと思います。

ですので、寄付き前の成行注文が未約定ということは絶対に無いとは言えないでしょうか、限りなく可能性は低い。
と、いうのが私の見解です。
私的見解ですので、判断は自己責任でお願いしますね(^^;;

ちなみにGroVesは一応ちょっとだけ気になるので念のため、成り行き注文の最後尾では無く、指値注文のほぼ一番前で、万一未約定となってもザラ場で即約定となるように設計しています。

本日の結果です。
GroVes1St5 +40

週の終わりにしっかり取れて良かったです。
今日も一日お疲れ様でした。
皆様、良い週末をお過ごしください。

◇今日もついてます。いつもありがとう感謝します ◆

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